森林を守り持続させる!木質バイオマスと地域の森林資源の持続循環モデル!
- 2026.03.02
- バイオマス発電
カーボンニュートラルの実現やエネルギーの地産地消、地域産業の活性化など、さまざまなメリットで注目されているのが、バイオマス発電です。
再生可能エネルギーの中でもバイオマスと呼ばれる生物資源を燃料に発電する方法で、日本国内でも広がり出しています。
そんなバイオマス発電は森林資源などの循環に貢献すると考えられており、地球環境に優しい発電方式としても注目されるようになりました。
本記事では、木質バイオマスと地域の森林資源の持続循環モデルについて詳しく解説していきましょう。
木質バイオマスについて

バイオマス発電は、生物資源を意味するバイオマスを燃料とした発電方法です。
化石燃料を除く再生可能な生物由来の有機性資源と定義されていますが、バイオマスと一口にいっても種類があり、「廃棄物系バイオマス」「未利用バイオマス」「資源作物」の3つ大別されています。
「木質バイオマス」は、未利用バイオマスの林地残材(間伐材など)に分類されているもので、木材からなるバイオマスです。
木質バイオマスにもさまざまな種類があり、下記種類が木質バイオマスの一部として利用されています。
- 樹木伐採時などで発生した枝
- 林地残材・製材工場から発生するのこ屑
- 街路樹の剪定枝など
木質バイオマスの多くは、製材工場等残材や建設発生木材だと言われていますが、近年活用が重要であると叫ばれているのが未利用間伐材です。
間伐や朱伐などで伐採された未利用の木材が、年間約2,000万立方メートルは発生しているとも言われており、バイオマス利用拡大のためにもこれら未利用間伐材の利用を進めていく必要があると考えられています。
木質バイオマスが注目されている理由
バイオマス発電自体、下記のメリットがあると考えられています。
- カーボンニュートラル
- 電力供給の安定
- 廃棄物の削減
- 廃棄物の有効活用
- 地域経済の活性化など
また、バイオマス発電の燃料となる木質バイオマスにも、さらなるメリットがあると考えられています。
木質バイオマスのメリット、なぜ木質バイオマスが注目されているのか下記で解説していきましょう。
循環モデルを可能にする
日本国内には多くの人工林があり、それらの有効活用が喫緊の課題とされています。
低質材をはじめ、製材端材、林地残材などが存在する中で、これら資源を再利用・有効活用することは難しいとされてきました。
上記でお伝えしているように、木質バイオマスはさまざまな状態の木材をバイオマス燃料として活用できるため、まずこれら資源を有効活用できるところは大きなメリットとなります。
また、これら木材を維持するためには適切な伐採が必要であり、それを有効活用した収益を森林整備や再造林に充てることが可能です。
結果、資源を消費して終わりというだけではない、「循環」が生まれ、環境を環境が守られ続けることになります。
木質バイオマスの魅力は、この地域の森林資源の持続循環モデルを生み出せるところです。
木質バイオマスを利用するためには、未利用間伐材などが多く発生する場所の地域創生にもつながる活動であることから、今後も注目されていくことは間違いないでしょう。
木質バイオマスと地域づくりの持続循環モデル
農林水産省では、連携事業として「木質バイオマスエネルギーを活用したモデル地域づくり推進事業」といったものを実施しました。
上記でもお伝えしているように、日本国内には未利用間伐材が多く存在していることが問題視されており、これらを持続的かつ安定的にエネルギー資源として有効活用することが求められているのが現実です。
同事業は、これら木質バイオマスを利用した「木質モデル地域」づくりを推進するためにスタートしているもので、これを成功させることで木質バイオマスと地域の森林資源の持続循環モデルとして今後活用されていく可能性があります。
持続循環モデルとして、まず、地域の山元よりチップ用材となる原木がチップ工場などに運ばれていきます。
その後、チップなどバイオマス発電の原料となったものが熱供給・発電施設・関連施設へと運ばれ木質バイオマスを利用したバイオマス発電の熱源が生成される流れです。
その熱や電気は、庁舎や学校、福祉施設など公共建築物などで利用される計画で、山元から発電まで木質バイオマスエネルギーの利活用技術を実証しました。
森林資源の有効活用と再生による地域資源の循環が叶えられるほか、カーボンニュートラルの木質資源を利用することによる低炭素社会の実現も期待されます。
木質バイオマスの活用によって、社会が抱えるさまざまな課題がクリアできる可能性が示唆されたもので、今後の広がりが期待される内容です。
まとめ
木質バイオマスをはじめ、バイオマス発電にはさまざまなメリットがあります。
中でも、森林資源を豊富に有する日本では木質バイオマスによって地域の森林資源の持続循環の実現が注目されています。
木質バイオマスが、これからどのように活用されていくのか、その動向を見守り続けていきましょう。
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