再生可能エネルギー多様化の中で知る!バイオマスの重要性とは?
- 2026.04.03
- BIOMASS TODAY
地球環境を守る上でも、再生可能エネルギーの利用は必至です。
再生可能エネルギーは太陽光や風力、水力などが代表的ですが、その中でもバイオマス発電が今注目されています。
バイオマス発電とは、バイオマスと呼ばれる有機資源を活用した発電方式で、日本国内でも導入する自治体が増加中です。
そんなバイオマス発電ですが、天候に左右されにくく、全体の電力の安定化に果たす役割を担えると期待されています。
本記事では、再生可能エネルギー多様化の中でのバイオマスの重要性についてまとめていきましょう。
再生可能エネルギーとは?

バイオマス発電は、再生可能エネルギーのひとつであり、その特徴から全体の電力の安定化に果たす役割が大きいと考えられています。
そもそも再生可能エネルギーとは、化石燃料とは違う、「太陽光、風力、水力、地熱」など自然界に常に存在するエネルギーを利用したエネルギーです。
バイオマス発電は、バイオマスと呼ばれる動植物に由来する有機資源をエネルギー資源としているため、再生可能エネルギーのひとつと見なされています。
再生可能エネルギーの大きな特徴は、「枯渇することがない・どこにでも存在する・二酸化炭素を増加させない、排出しない」といった3つのメリットがあるところです。
具体的に再生可能エネルギーは、下記の7種類になります。
- 太陽光
- 風力
- 火力
- 地熱
- 太陽光
- 大気中の熱その他の自然界に存在する熱
- 大バイオマス(動植物に由来する有機物)
※(施行令第4条)
エネルギー源として永続的に利用できるものが再生可能エネルギーであり、電気、熱、燃料製品などに利用することが可能です。
バイオマス発電の特徴
数ある再生可能エネルギーの中でも、バイオマス発電が注目されています。
バイオマス発電はメリットが多くある発電方式で、とくに天候に左右されないため電力確保における多様化戦略の一端を担えると期待されているところが特徴です。
なぜ、天候に左右されないのか、バイオマス発電の発電方式などから考えていきます。
バイオマス発電の資源
バイオマス発電は、バイオマスと呼ばれる資源を活用した発電方法です。
バイオマスは、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」と定義されている有機資源で、さまざまな種類が存在しています。
- 廃棄物系バイオマス
- 未利用バイオマス
- 資源作物
バイオマスは上記3つに大別されており、廃棄物系バイオマスには食品廃棄物や製材工場残材などが、未利用バイオマスには林地残材や麦わら、資源作物としてサトウキビ、ナタネ、藻類などが該当します。
廃棄されるものや、これまで利用されていないもの、そしてエネルギーを目的として利用されるものなど、これら有機物が全てエネルギー資源として活用できるのがバイオマス発電の特徴です。
バイオマス発電の発電方式
バイオマス発電は、下記3つの発電方式があります。
- 直接燃焼方式
- 熱分解ガス化方式
- 生物化学的ガス化方式
直接燃焼方式は、燃料をボイラーで直接燃す発電方式です。
熱分解ガス化方式は、バイオマスを高温処理した際に発生する可燃性ガスを使った発電方式で、生物化学的ガス化方式は微生物の働きを利用し、バイオマスを分解しガスを発生させて発電させる方式となります。
それぞれ活用されるバイオマスに違いはありますが、どれも自然界に存在する有機物が原料となるため資源確保も安定的かつ、発電も安定的に行えるといったところがメリットです。
天候に左右されないバイオマス発電
バイオマス発電のメリットとして、カーボンニュートラルの実現や地域経済の活性化、国産資源の活用によるエネルギー自給率の向上への貢献などが挙げられます。
また、バイオマス発電は天候に左右されないところも大きなメリットです。
風力、太陽光などは天候にどうしても左右されてしまうため、安定的にエネルギー資源を確保し続けられるとは限りません。
上記でお伝えしているように、廃棄物系バイオマスや未利用バイオマス、資源作物など、さまざまな有機物資源を活用できるところがバイオマスの特徴です。
そして、バイオマス発電はこれらバイオマスを貯蔵・計画的に燃焼させ発電がさせる、「ベースロード電源」であるところが天候に左右されない理由になります。
そもそも、バイオマスとなる資源は貯蔵できるものであり、計画供給も可能です。
とくに、木材チップ、廃棄物など燃焼させて発電させるようなものは貯蔵が可能であることから、天候に左右されず24時間計画的に稼働させることができます。
バイオマスの安定的な確保は課題とされているものの、太陽光や風力のように自然に依存せずに資源を調達できるため、安定的な電気供給ができると考えられているのです。
電力の多様化戦略に貢献する
バイオマス発電は、まだまだ日本国内でのシェアが少ない電力方法です。
ちなみに、日本では全発電量に占める割合として再生可能エネルギーが約23%と示唆されており、そのうち太陽光発電が10%強を占めています。
ついで水力、バイオマス、風力、地熱といったかたちとなっていますが、太陽光発電や水力、風力などの再生可能エネルギーは、どうしても天候に依存せざるを得ません。
とくに日本における再生可能エネルギーの大半を占める太陽光発電は、天候に左右されやすい発電方式であり、太陽光依存ではリスクがあると考えられています。
そこで注目されているのが、バイオマス発電です。バイオマス発電が全体の電力の安定化に果たす役割、多様化戦略の重要性について解説しましょう。
天候に左右されないことが武器になる
バイオマス発電は、上記でお伝えしたようにバイオマスが資源となる発電方法です。
そして、その資源を貯蔵・計画供給できる「ベースロード電源」であることから、24時間安定的に発電を行うことができるところがメリットと言われています。
太陽光発電や水力、風力などが主流である日本国内の発電状況を考えると、それだけに依存するといった状況はリスクが高いと言わざるを得ません。
地球温暖化が進む昨今、異常気象などもニュースで取り上げられることが増えています。
そういった中、天候に左右されないベースロード電源として機能するバイオマス発電は大きな役割を担うと考えられないでしょうか。
また、バイオマス発電は近年の技術の進化によって燃料選択肢も拡大していることなどから、エネルギー効率も上昇しているなど、発電全体に担う役割は今度さらに大きくなると考えて良いでしょう。
多様化戦略の重要性
天候に左右されやすい再生可能エネルギーの場合、何か問題が発生した際に安定的な電力供給が難しくなります。
そのため、太陽光発電や風力発電とバイオマス発電を組み合わせるといった方法も考えられるでしょう。
夜間や風力がほとんどないなど、これら再生可能エネルギーでの発電が困難な時間帯にバイオマス発電で補完することにより、発電全体が安定することで電力需給を安定的に確保できます。
ひとつの電力に依存するのではなく、さまざまな電力を併用する電力の多様化戦略にバイオマス発電は大きく貢献すると考えることができるでしょう。
まとめ
バイオマス発電は、再生可能エネルギーの中でも天候に左右されない電力方法として知られています。
太陽光が主流の日本において、リスクを分散する上でも再生可能エネルギー多様化戦略において重要な役割を担うことは間違いありません。
電力全体の安定化を進めるためにも、バイオマス発電の活用が重要です。
再生可能エネルギー多様化の中で、バイオマス発電の重要性についてあらためて考えてみてはいかがでしょうか。
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